2006年8月20日日曜日

ドーゲン・サンガ(5)ドーゲン・サンガの変貌

変貌の概要

(1)情報技術の進歩

私がドーゲン・サンガ ブログを始めたのは、昨年の十一月二十九日であつたから、既に九ヶ月程の歳月が流れているのであるが,その間に気の付かない形で、大きな変化が起こつていたように思う。何故かと云うと、それまでドーゲン・サンガは少数の限られた人数の人々が一箇所に集まり、坐禅をしたり佛教の講義をしたりしていたのであるが、ブログという非常に進歩した情報技術を使う事によつて、情報の内容と範囲が予想もしないような広さに広がつた。これまでは限られた人数の人々が一箇所に集まり、坐禅をし佛教の講義を聴くという会合が行われていたのであるが、現在ではブログを使うことにより、世界中の全ての人々が、仮令どのような地域に住んでいようとも、本人にブログを読もうという意思が有り、聞くだけの技術的な知識があれば、その人が世界の何処に住んでいる場合でも、文字によつて表現された情報を即座に読む事が出来る。現に私のブログに関しても、ブラジルの未開地の中で全く孤独の生活をしている人でありながら、ドーゲン・サンガ ブログを英語ではあるけれども、読んで呉れている人がいる。

(2)文字化された情報

また情報の内容に関しても,その内容が文字化されているという事実の、意味も大きい。これが仮に単に音声だけの情報であるとするならば、思想の伝達に関しても、かなり不正確な内容の情報を伝達するという制約を避ける事が出来ないのであるが、幸いにしてブログの場合には、文字化された情報が伝達できるのであるから、佛教思想の普及に関しても、革命的な変化が既に導入されたと見る事が出来る。

(3)普及の範囲が無制限

またブログの普及範囲には、何らの制限を設ける必要もなく、情報を流す側で特別の制限を設けない限り、情報は自動的に世界全体に広がつている。このように広範囲の形で、情報を世界全域に対して流布できる手段は、今日までは考える事の出来ない状況であつたが、現にその事が可能になつた今日の状況を考えて見ると、このような事態が既に可能となつている以上、人類の文化の中に、今日までの文化の中では到底予測することの出来なかつた文化の出現を予測することが、不可欠のように思われる。

(4)個人的なドーゲン・サンガの出現

ドーゲン・サンガの運営に関しても、今後個人単位のドーゲン・サンガも具体的に登場せざるを得ない事態が、当然起こり得ると考えている。現に私自身が一昨々年家内を失い、現在では東京都の一角で完全に孤独な生活を楽しんでいるのであるが、そのような形のドーゲン・サンガが、今後加速度的に増加する可能性も考えられる処から,ここでドーゲン・サンガの構成が大きく変化し、人類の歴史の中では今日まで予測することの出来なかつたような宗教団体の出現も、覚悟しなければならないのではないかと考えている。