2009年5月20日水曜日

鈴木大拙氏の仏教思想

鈴木大拙氏は金沢市の出身で、東京帝国大学の哲学専科を卒業後、鎌倉の円覚寺で修行をした。1893年にアメリカのシカゴで万国宗教大会が開催された際、釈宗演老師の随行として出席し、1897年に渡米後は主としてアメリカで活躍し、多数の英文著作を残した。
「日本的な霊性」に関する著作を出版して居られる処から考えると、霊魂の存在を信じて居られたようで、現実的な仏教思想とは異なる立場を取つて居られたように思われる。
したがつて「悟り」に関しても突然の変化を信じて居られたようで、自律神経のバランスにはまだ気付いていない時代の方であつたから、本当の意味の「悟り」に関する知識を知る以前の時代の方であつた。