2006年12月15日金曜日

開経偈

開経偈は「経典を開く時に唱える詩」の意味であり、通常われわれが佛教の講義を始める際には、必ず唱える詩である。したがつてドーゲン・サンガに置いても、講義を始める前には必ず唱えることとしたい。

開経偈

無上甚深微妙法  百千万劫難遭遇  我今見聞得受持  願解如来真実義

(読み)

むじょうじんしん みみょうほう  ひゃくせんまんごう なんそうぐう

がこんけんもん とくじゅうじ   がんげにょらい しんじつぎ

(意味)

釈尊のお説きになつた教えは、最高でしかも非常に意味が深く、極めて繊細で且つ素晴らしい教えである。

それは百、千、万という風に、無限に長い時間が経過しても、出会う事の難しい思想である。

自分は幸いにして、その出会う事の難しい教えに出会い、それを保持する事が出来るようになつた。

何とかして、釈尊が説かれた真実の意味を、理解する事が出来るように成りたい。

(解説)

この詩を仏道の講義を始める前に、講義をする人と講義を聞く人とが、一斉に合掌して唱えることには、大きな意味が有ると思う。